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KOKIAさんの歌っている「たった1つの想い」
を、最近は良く聴いております。
今日も、背後の者が『大いなる災い』との決戦時の非公式SSを仕上げて送って下さってから長いこと繰り返し聴いております。(もちろん、単曲リピートではなく他に有坂美香さんのLife goes onや玉置成実さんのRealizeなども聴いてはおりますが。)
この曲を聴くたび、気持ちが引き締まる想いが致します。
能力者として戦う理由、私が術を用い、刀剣を握る理由……強さを求める理由。
これまでは、一心に一人の剣術に憧れ、漠然とした目標の為に上を目指して参りました。
今でも尚、その憧れは消えず変わらぬ理想像ではありますが、目標は、漠然としていた理想論のようなものからはっきりとしたものへと変わりました。
私は、己の持つ力で愛しき人を護りたいのです。――今の私では実力が伴っていないということは承知しておりますし、彼は誰かに護られるほど弱い殿方では無いことも、重々承知しております。その願いが己の欲に基づくものだということも、自覚しております。
ですが、其れでも……彼を如何な状況でも護り抜き、共に幸せな日々を送れるだけの力を、身につけたいのでございます。
安倍家の血を受け継ぐ土御門一族の分家の一つである我が家に、私は次期当主となる立場として生を授かりました。
そう遠くない未来に、私もやがて一族を束ねる当主として任ぜられるのでしょう。代々静岡に根付く土御門の血筋を、そして我が家に修行に来ている門下生の皆さんを、束ね、護るというとても大切な立場。そしてまた、陰陽道を護り伝えていくという立場……。
その役を、重荷だと感じた事はございませんでした。如何に日々の鍛錬が厳しくとも、私が前を向かなければいずれ静岡に根付く土御門の血は絶えてしまうのですから、重荷だなどと感じないような環境の中で育てられたのでしょう。私は、私の生きてきた生活を「当然」として受け入れておりました。
そして、そのような私が一族で初めて、能力者として覚醒致しました。初めこそ私を含めた皆で吃驚しておりましたが、やがてそれは賞賛へと変わりました。静岡の土御門一族が誇ることのできる素晴らしい次期当主だ、と。
そしてその能力を鍛え上げ、福井にある本家を確りと支えられる当主となり、明治維新などを経て没落していった土御門一族の名を再び復興させようと、そのような経緯で私は銀誓館学園へと編入する事になりました。その経緯についても、私は一切拒否する理由なし、と感じ、編入を受け入れました。
……ですが、今はそれが時折「枷」のように苦しく感じられる事があるのです。
次期当主となる立場であるということは、そして私が一子相伝の技の為に一人娘であるということは、決して当主になるまで死んではならないということです。
それだけ聞けば、大したことではないかも知れませんね。言い方を変えてみましょう。
大切な何かを捨てても、誰かを見殺しにしてでも、生き抜かなければならないのです。一族を離散させず、血を絶やさない為に。
――その「大切な何か」、「誰か」に、仮令、迅さん(b49508)が当てはまってしまったとしても、迅さんの笑顔が当てはまってしまったとしても……。
私には、無理でございます。彼を喪う等想像すらもしたく無いことです。
ですから、如何なる状況であれ、彼を喪う事が無い様に、強くなりたいのです。
迅さんと共に居るようになって、笑いあって日々を過ごす歓びを改めて実感し、共に様々な事を分かち合う心の通った交流の温かさを改めて実感させて頂いております。
今度は、私が迅さんに恩返しをしたい……そして永久に共に在りたい…そう、願ってしまうのです。
一族も、彼も喪いたくないなど、私は我侭なのでしょう。未だ幼いのでしょう。でも……それが今の私の本心なのでございます。
今は……私自身と迅さんの為に、生きていたいのです。
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普段は落ち着いているが恋の話では年相応の女の子に戻る。やや天然。
※このキャラクターは、TW2「シルバーレイン」のPCです。
プロフィールに使用しているイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権は土御門・泰花に、著作権は竜生真希に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。